剱岳 池ノ谷 20130921-23
K会長、H部さん、O澤でチンネ左稜線をクライミングすべく池ノ谷をつめましたが・・・
さてどうなったか!?
<1日目>
馬場島荘には0時に到着し仮眠。駐車場はほぼ満車状態。
7:00 馬場島荘を出発。予報通り天気は良さそう。
45分ほどで作業道の終点の堰堤に到着。白萩川を遡行する。
後で調べたらこの手前くらいに赤谷尾根に入る巻き道があるようだ。
さっそく行き詰ったため渡渉したが、水の冷たいこと。思わず固まる。
ここは原則右岸を通過するのですが、取水口の2mくらいの段差をおりるのがいやでした。また、3m位のへつりが出てきます。落ちなければ順調に進めます。この後、本来小窓尾根の乗り越への取り付きでの渡渉まで、しばらくは右岸を進みます。それを知らない我々は沢を上流に向かって池の谷二俣めざしてやみくもに歩いたのでした。(トコロ)
どこかから小窓尾根に入る場所があるはずだが・・
左岸をまだ見ぬ小窓尾根へ登り口を求めて歩いている。池ノ谷ゴルジュ入り口まで余分なアルバイトの後、もう疲れ始めている・・・。本当は右岸を歩かなければいけなかった。(トコロ)
たぶん雷岩と呼ばれている大岩にペンキマークがあり、そこを渡渉すると踏み跡があった。
少し進むと「池ノ谷」の道標を発見。間違いない。
このあたりはしっかりした踏み跡になっている。見つけた時は、ほっとするよりがっかりした。ルートの細部を知っていれば苦労しなかったのに、と思うのだが後の祭り(トコロ)
1,600m付近に到達し、やっと尾根を越えた。お~、池ノ谷が見えた!
30分ほどで池ノ谷に降り立った。
対岸に枝沢が合流する地点に大きな石がありそこで池ノ谷に下りる。帰りの目印にケルンをつんだ。(トコロ)
雪渓の端まで到着。日差しが暑い。。そして、まだ先は長い・・
頭の上には切れた雪渓、足元は沢、両側はV字の谷、向こうに続く雪渓の果ての岩尾根、これが剣の風景だ。他の山域ではお目にかかれない。(トコロ)
この谷を経験すると、なにがあっても驚かなくなる。まさになんでもありの様相でした。(H部)
さすがに雪渓上は少し涼しいが、小窓尾根越えが効いているため足取りは重い。
雪渓は固く凸凹して、とても歩き辛い。雪崩の心配さえなければ、春山の方が歩きやすいかと思いました。(H部)
本日の目的地、三の窓はまだまだはるか彼方。
とりあえず池ノ谷二股に到着。
この時点で14:30。K会長もしんどいということで三の窓はあきらめ、今日はここまでとすることに。
K会長は、しんどそうにはとても思えない速度で、雪渓を登ってました。(H部)
すると、雪渓脇に素晴らしいテン場があるではないか!水も流れており、絶好の場所です。
アーベンロートに染まるのは小窓ノ王か。 明日の好天を祈る。
が、なかなか眠れない。うとうとして目を覚ますとまだ22:30。
しばらくすると、外で誰かのアイゼンの音や会話の声が聞こえた。
こんな時間に?と思ってテントから出てみたが誰もいない・・ そして明るい月が出ていた。
(翌朝聞いたらみんな同じように聞いたとのことだったが真相はいかに・・)
<2日目>につづく・・
一日めで池ノ谷二俣までとなった。ルート探索と小窓尾根の乗り越で時間と体力を使ったのと出発時間が遅かったのが原因かな。二俣から先傾斜もきつくなるので三の窓には届かないなぁ、という判断。ということは明日のチンネもかなり厳しい状況になった。ここから2~3時間で三の窓と考えていた。5月にきた時は何の問題もなく順調だったがそういうわけにもいかんなぁ、この先もっときついしと弱気になった。(トコロ)
山の怪談集を以前読みましたが、まさにこんなロケーションと夜の話し声。朝、墓標がないか捜してしまいました。(H部)