初めて蓬莱に行きました

4月30日初めて蓬莱に行きました

 火曜の練習日にSGYご夫妻がノースに来てHSGさんやTKMさんに、蓬莱に行こうと誘っていた。それまで蓬莱は難しいと思っていた私めは「あれぇ、蓬莱ってこの二人にも、登れるところがあるんだ」と思ったのでした。ブログをお読みの皆さん「この二人」の「この」という微妙な表現にお気付きですね、私めは少なくともまだ俺のほうがのぼれる、ということは蓬莱には私めにも登れるところがある、とこのような意識がここには働いているわけであります。
 30日土曜日の予定が変わって暇になった私めは、SGYさんに電話しご同行をお願いしたのでした。快く引き受けていただきましたが「で何時に出発しますか?」と聞いたら「5時!」一瞬、私はたじろいだ。5時に清水を出てくるということは5時30分静岡合流、ということは焼津5時発、ということは4時半起床、ということは寝坊しかねない、とたじろいだのでした・・・。
 ずっと遠いと思っていた蓬莱は静岡から第2東名経由で1時間ほどで到着。岩場へ1時間ほどの歩き、と近いことが分かった。

▼蓬莱には、あちこちに岩が出ている。岩は白っぽい凝灰岩とのこと

▼プロジェクトを試登中のSGYさん。この日の2登めで核心の課題を突破!

 核心までは力を使わないように、ヌンチャクをつかんでできるだけ楽にいくようにしていた。トライ中に、声が出ていた。何年もこのルートに取り組んでいるらしく、ノーテンで突破できたことを心底喜んでいた。次からは、下からつないで登る。2回トライしてこの日は終わり、もう登らない。筋力をフルに使って、明日は体中が動けないくらいに痛むはずだ、と言っていた。その集中たるや見事である。

▼このエリアで一番登りやすいルートということで取り付いた。切り株の上からスタートする。

ルートのグレードは11a。出足核心で後半はガバ。全体的に薄カブリで手を使う。3回ほどトップロープで登ったが、手が疲れてきてだんだん乱れてしまった。1時間に1回のトライでも2週間前に冬ごもりから練習再開した体にはきつかった。手が回復していない。でも登れるという感覚はある。

▼午後になって10bの別ルートにトライ。手が回復せずにどたばたの登りとなった。
 写真ではリードしているが、手がまるっきりアウト。少し登ってはヌンチャクをかけて休んだ。トップアウトできないと困るので、無理せず休み休み行け、と言われた。ホールド、スタンスともに豊富。でも傾斜が堪えてきて上に行くほどそれがつらくなる。この日、4回目のトライはもう大変だった。前2回のトライで出し切っているSGYさんが、左手が痛むと言いながらヌンチャクをかけてくれた。

▼シャクナゲ。今年は花がいまひとつ。昨年は沢山咲いていてきれいだったとのこと。

 SGYさんご夫妻の開発エリアで登りました。10bから13まである。本格的なフリークライマーと一緒に行っていろいろ勉強になりました。このように打ち込むのか!という感想を持ちました。いつもゲレンデに行くときはなんとなく行っているところがあって、本チャンへ行く時と違って集中していない。これではあかん!ということがよくわかった。
 わが静岡労山のために参考になりそうなことを箇条書きすると、
1 トライは1時間に1回。十分筋力を回復してからにする。
2 全力の限界に挑むトライは1日2回で終わる。
3 食事・水分・サプリメントは随時補給。昼食というより少量ずつ分散して摂取する。アミノ酸・クエン酸はトライごと少量摂取。
4 今回の12の核心越えには何年もかかっている。そのルートに打ち込まないと限界ルートは登れない。
5 ウォームアップをする。冷えた筋肉では力が出ないし、痛めやすい。
6 クライミング終了後はタンパク質をすぐに摂取する。また、前腕部まで水や氷で冷やす。
7 全力を出し切れるトライの回数は少ないので1本に集中する。
8 練習はリードでやる。
というわけです。部分的には知っていることもありますが、これを持続的に実践するところが大事です。

(トコロ)