転じて男体山

 2019年あけましておめでとうございます。

 今年最初の会山行は、日光男体山になりました。計画を1日ずらして1月5・6日事務局長・KZM・NTM・TKM・トコロの5人で行ってきました。もともとは磐梯山に行くつもりでしたが、天気がどうも思わしくない様子でアプローチの車中で天気予報や状況を確認して確率の高い男体山にしました。あらかじめ、代替案として考えておいた山です。1時間30分ほどアプローチが短くなったので、日光東照宮へ初もうでとなりました。

▲ 東照宮です。日光を見ずして結構というなかれですな。

 7日までは初もうでの期間、ないが違うといっても参拝料が1300円ということに驚いてしまった。どうもお正月特別料金で高いらしい。

▲ かの有名な見ざる、言わざる、聞かざる、です。馬小屋の上にいる。

 初もうでということでかなりの観光客で込み合っていました。ぐるっと一周してきました。私、猫好きですので眠り猫の絵馬をお土産に買ってきました。東照宮を出て、夕食のため食堂により中禅寺湖畔の県営駐車場へ。そこで、前泊。ここには半地下の第2駐車場があり雨風をしのげる。テントを張って暖かくお休みなさい、となった。この日、日が沈んでから強風となり先が思いやられるが、諸葛孔明を名乗るHRDさんは私の心配をよそに余裕たっぷりであった。

 明けての翌朝、今度は寝坊せずに起床。で、驚くことに風が収まっている!冷えてはいるが、コンディションはよし。

 駐車場を7時15分頃出発。駐車場の裏手から西に踏み跡をたどると二荒神社中宮裏手の参道に出る。ここからは、一本道になる。

▲ 道は神社の参道になっているので、手入れがされている。

 参道は1合目からから始まり、3合目と4合目の間が舗装された林道になりました。順調にすたすたと進み困難はありません。樹林帯の中なのでとっても穏やかでした。

▲ 4合目鳥居のHRD・NTM・トコロ。ここが登山道入り口になる。

 雪もそれほど多くなくて、気温はそれなりに低いわけですが、5人とも調子よくどんどん登っていきました。

▲ 5合目の石碑。天気がよくてあかるいため気分がいい。雪も少ない。
▲ まだ樹林帯。振り向いて手を振るNTMさんは、今回2回目の雪山。

 参道は傾斜がだんだんきつくなってきます。この辺りまで来ると雪が出てきて雪山っぽさが出てきます。でも、滑らないのでまだアイゼンはつけていません。

▲ 8合目瀧尾神社。ここには小さな社務所があり、いざとなったら避難できる。

 8合目から傾斜がきつくなり、樹林もまばらになってきました。そろそろ樹林帯を出て、稜線になります。そうなると風が出てくるかなぁ、と思いながら登っていきました。

▲ この好天は俺のおかげだ、諸葛孔明を名乗るHRDさんとTKMさんの2ショット
▲ 樹林帯を出た、結構余裕な表情の3人です。ノーアイゼンなのは氷ではなくて雪であるため。

 樹林帯を出て風が強まるかと思ったのですが、それほどでも無くて助かりました。雪がもっとあるかと思っていたのですが、孤立峰なので昨晩のように強風が吹き飛ばしてしまうのだと思います。滑ることもなく快適に登ることができました。KZMさんとは冬山みたいじゃない、すごくいいコンディションですねぇとか今日の幸運を喜びながら登った。

▲ 山頂直下の3人。KZMさんは写真を撮っていたのでここで初登場!どうみても、このなかでもっとも余裕の表情である。それなりに気温は低いのですがね‥‥。バックは中禅寺湖。

 樹林帯を出て30分かからずに山頂に着いた。11時45分、予想通りだった。標高は2460mだったかな、2500m位の孤立峰、しかも百名山、ここに冬に登ることができた。TKMさん・NTMさん・私にとっては初めての男体山だった。

▲ 静岡労山の4人組です。シャッターはTKMさん。彼だけが我が労山のメンバーではないため、シャッター係となったのであった。                         

 山頂には神社の奥宮があります。四方八方見渡せる!風は強くはないけれど寒いことには違いないので、下山にかかります。写真を撮ってくれたTKMさんは、手が冷たいと言っていた。昨年、甲斐駒で凍傷気味になって以来寒さに手が過敏になって冷えてしまうという。そうなんですよ、軽い凍傷の場合医者に行かなくてもそのうちよくなってくるのですが、十分に回復するまでは凍傷部分がすぐに冷えてしびれるように痛む。

▲ 下山するNTMさんとHRDさん。上部樹林帯はそれなりの積雪ですがトレースの上は沈まない
▲ 林道に出て、もうじきおしまい

 下山も順調でした。8合目には小さな社務所があって鍵を開けてあった。困ったときのための避難場所ということだろう。ありがたく使わせていただきました。ここで昼食を取り一息入れた。あとは車まで下ってしまう。

 冬山に来ると手袋が話題になる。これはいい、という手袋はなかなかない。ザイルなど使う場合は特にそうだ。暖かさから言えばウールにオーバーミトン、薄いアンダー手袋だと思う。でもこれって最近店頭でなかなか目にしない。店頭に並んでいるものは高価なものが多いし、指の長さも含めサイズが合わないこともある。

 今回の男体山は、天気に恵まれました。昨年の会山行である那須岳よりも良いコンディションでした。西高東低の予報でしたから、日本海側と太平洋側では天気は大違いになります。日本海側の雪と太平洋側の晴天、その境目がどこになるかが問題です。2500m近い孤立峰ですから、いったん風が出るとかなりの強風になり荒れると思います。

 日光は温泉も多くあります。温まって、夜遅く帰宅しました。 (トコロ)