里山探訪 茂来山・四方原山・荒船山・鹿岳・四ツ又山・物語山・東太郎山・太郎山・虚空蔵山・十観山

2009年3月9~16日

M澤単独行

登山口・道の駅にテント泊
9日 袋井11:41=静岡 カジワラにて地図・ガスボンベ購入=清水自宅14:30=52号・南アルプス道・中央道・須玉IC=141号=佐久市より武州街道で十石峠へ=平川原の滝平橋で林道へ=霧久保沢に沿ってゲートまで(広い駐車場有)道良し
PM7:00着 高速料金400円  天気曇り夜中に雨

10日 茂来山往復 霧久保沢コース。 ゲートから先の林道はガチガチに凍っている。
林道をはしょって、近道をしたら、四方原林道に出て登山口を見逃してしまう。1時間のロス。
山頂までラッセル。踏み跡はないが夏道が窪んでわかる。足首までズボズボ、ワカンも持ったが履くほどではない。稜線のところの岩場(地形図)は雪に隠れてなし、とにかく、直登する。
山頂と稜線は凍っているが雪は少ない。

11日 AM5:00 スタートして四方原山までピストン。茂来山から四方原山までは往復12キロ㍍。
今日はアイゼンをつける。時々テープがあるが、尾根が左右に張り出しているので地形図を確認しながら歩く。
1689㍍三角点峰からの尾根は判りづらく通り過ごしていた。
四方原山山頂は広いが周りは樹林に囲まれて展望なし。
茂来山は2回目になるので通過して15:22分駐車場着。
明日の朝林道が凍ると怖いので荷物をたたんで荒船に向かう。
141号でスーパーに寄りラジオの電池を購入。コスモス街道で温泉を探しながら運転するが平日なのでダンプにはさまれてノロノロ運転ができない。そのまま内山トンネル上の駐車場着。
風が強くてテントが飛ばされそう。寒い。冬用のフライを使用。

12日 冷たい朝。6:30スタート。疲れからか何となく調子が出ない。途中でアイゼンをつける。艫岩はなかなか現れない。一杯水の手前のツララはみごと、氷瀑のよう。登山道は一般ルートだが崩れが多い。艫岩から経塚山まではすばらしいハイキングコース。
艫岩まで戻ると女性が一人食事していた。高崎から来たと言う。鹿岳(かなだけ)は良い山と教えてもらう。温泉を尋ねるとすぐ近くに「荒船の湯」が在ると教えてくれた。下山してすぐ温泉に。500円で貸切みたい。
「下仁田の山歩き」というマップを300円で入手。鹿岳へのアクセスを検討。下仁田から県道45号・202号と走り、おお塩沢林道に。高原集落でハーブ店(夏だけ営業か?)の駐車場にテントを張る。

13日 曇り 6:45スタート 荒船から見た鹿ノ角が2本立ったような岩山の鞍部に1時間30分で着。
痩せ尾根にザックを置いて二の岳山頂を目指す。
梯子・鎖ありで、妙義山の近くの山であることを再認識。昨日の疲れは吹っ飛んでしまった。
狭い山頂だが360度の展望あり。鞍部にもどり一の岳をやる。
こちらは取っ付きは梯子だがゆるやかな登り。山頂から少し下ると岩の展望台がある。
鞍部から一の岳を巻いて四つ又山へ。面白いことにコースに沿ってカモシカの足跡が続いている。
雪はところどころに残っている程度。痩せた稜線をかなりの距離歩く。
四つ又というだけあって、疲れた頃一つのピークに仏像がたっている。二つ三つと仏像のピークを越すと最後が三角点峰だった。なかなか良い山。
大久保集落へ下りて、林道を歩くがとなり部落なので15分で駐車地着。明日雨の予報なので物語山へ。入口のスポーツ広場の駐車場に停めるべきだったが、気が急くので林道に乗り入れた。ものすごい荒れた林道。300㍍も行くと崩れて車は入れなかった。
12:30スタート。1時間程林道を歩いて尾根に取り付く。直登、直登の連続だが1時間半で双耳峰の鞍部にたどり着く。明日は休養日だと言い聞かせながら登る。3等三角点峰は南にも伸びているので、南峰まで踏む。鞍部に戻り、ザックを置いて西峰へ登り返す。山頂に展望台5分と書いてあるので行ってみたが、メンベ岩が見えるだけだった。
今夜の宿はスポーツセンターの駐車場と決めて、荒船の湯に入る。2回目だが畳の上でゆっくり寝る、8時頃スポーツセンターへ。夜の雨は豪雨。

14日 午前中雨&雪 昼から晴れ
移動日 テントの中はマットの下に水が溜まっていた。下仁田ICから上信越自動車道に乗る。途中雨の為80キロ規制が菅平に近くなると雪の為50キロ規制に変わる。緊張しながらゆっくり走っていると他の車は100キロぐらいでブンブン追い抜いて行く。
上田ICで下りてガソリンを給油。雨は小降りになっている。図書館の場所を聞いて図書館で新聞を読む。地元の山の資料を探してみたが見当たらなかった。
バイパスから入ると狭い道になる。地図と照らし合わせていると、おまわりさんに職務質問された。
「他県ナンバーで山のほうに向かうので・・・この頃自殺者が多いので」と言われて納得。
緑ヶ丘コースの登山口に広い駐車場があると書いてあったが豚舎のところにセメント敷きの広い場所を見つけた。臭いはそのうち気にならなくなった。テントを張り夜中に小用に外に出ると上田市の夜景がきれいだった。

15日 晴れ 緑ヶ丘コースは地元の人もほとんど登らないと言うことを後で聞いたが、良く整備されたコースだった。稜線にでると北面は雪で真っ白、木は全て樹氷の花、こんな低山でと感激する。
西峠の標示有り、太郎山を目指す。頂上直下の神社に着くと3人の登山者に出会う。挨拶を交わす。
この太郎山は静岡の竜爪山というところらしく、ぞくぞくと登山者があらわれる。
東太郎山を目指すというと「つまらない山ですよ、地元の人はほとんど登らない」と忠告される。
それでも行くと言うと、熊に気をつけてね、とのこと。
山頂を省いて裏参道を歩いていると、(氷の道)アイゼンをつけないでハイキングシューズで歩いている73歳の老人を追い抜く。流石ですね。滑らないですか。と声を掛けると、裏にスパイクが付いていると見せてくれた。
行き交う人の中にスニーカーの人もいるがあれもスパイク付きですよと教えてくれた。
最初は鞍部から尾根づたいに東太郎をねらう予定だったが、この人が東太郎の登山口を案内するというので付いて行くと裏参道の登山口に着いてしまった。きれいな水のみ場がある。
ここから林道をいくのだという。
別れて林道歩き。取り付きそうな杣道も無い、テープはもちろん無い。あきらめて稜線を目指す。
かなりの茨漕ぎ。稜線に着くと尾根越しに踏み跡がついていた。
損をしたような気持ちだったが、地元の人の話を聞けた分と裏参道コースも歩いたことで納得。
踏み跡といってもほとんど歩かれていない藪漕ぎ。尾根をはずさないように地図とコンパスで歩き、木の小枝を折って印を残す。
雪はあるが完全に凍っている。山頂は樹木の中、三角点のみ寂しい山頂。帰りは尾根伝いに太郎山に。
73歳の人の話では太郎山は別にして、マツタケ山のせいで、あまり山に入って欲しくないのが本音だとか。テープがやたらあるのはマツタケの為の仕切り用。太郎山は広い芝生の気持ちの良い山頂。
虚空蔵山にむかう。このコースは整備されているがアップダウンがかなり激しい。日曜日なので一組の家族連れと行き交う。雪は無い。虚空蔵の山頂は岩山。西峠に戻り、青木村へ。有乳湯・小倉の湯のはしごをして道の駅あおきにテントを張る。小倉の湯は200円に値上げされていた。

16日 晴れ AM7:0有乳湯で朝風呂。清水にTELすると会社からTELくれとのこと。番号がわからないので帰ることにする。
十観山は簡単そうなので、とりあえず登って帰ろうと裏から尾根に取り付く。マツタケ山のせいか、茨の藪漕ぎだが踏み跡は縦横に走っている。稜線につくと、マツタケ山につき入山禁止の張り紙が目に付く。
地図なし、カメラなし、感をたよりに尾根を歩くがピーク?コブ?が予想以上に多い。
それに雪もけっこう残っているので歩きにくいが帰りの道しるべと思ってできるだけ雪の上を歩く。
とにかく、この尾根は登山コースではないらしく、尾根の上もあまり踏み跡らしいものも無い。
かなりの傾斜の登りで最後のピークになった。
山頂は意外に広い山頂で反対側に昆虫館からの矢印がありテープがヒラヒラと風に舞っている。しかし、その方は雪と氷でガチガチ。来た尾根を帰ることにする。
下りは尾根探しが結構難しかった。最後の支尾根のところを早めに下ってしまった。
沢まで下ると、反対側に林道が通じていた。林道をしばらく歩くと集落に出た。
有乳湯が最後の民家と思っていたので不安になったが、ままよと歩いているとその集落の終わりのところに、有乳湯の屋根が見えてホットする。
もう一回入浴して今回の旅の終わりにする。上田に戻り野々山を通過して清水に寄り、袋井に帰る。