8/2.3.4と剣岳(早月尾根)に登りました。2日は上市町の馬場島でテント泊予定なので、ひたすら国道を北上。親不知経由で到着。なんと10時間かかりました。ガソリンも高いので節約です。山の天気予報も土・日共に晴れです。しかしこの天気予報がくせものだった。馬場島テント場は金曜日なのでテントは2張りばかりで静か、炊事場も整い、トイレも清潔で早月川の音も風情があります。今晩のメニューはドライカレーとカレー(たっぷり生野菜、高級ウインナー入り)、本日身体は使ってないが運転はやはり腹が減ります。
3日朝、5時過ぎ出発し、日帰りの若者と小屋泊の若者と抜きつ抜かれつつ、9時過ぎに早月小屋到着。テント場一番のりです。一番奥の位置が高いテント場に張り荷物デポして、さあ出発。
雲ノ平が奥に見えます。
長次郎の頭、ドームを望めます。
さらに尾根を進むと2600m地点を越えたあたりで頂上が見えてきます。下は雲海です。ここでのんびりしていると、霧が湧き出てあれよあれよと景色が隠れるではありませんか。少しまてば・・・と思ったがが状況は悪化するばかりです。それなら、明日朝に再度登り、雲海もガスもない夏山の早朝限定の景色を見ることにしよう。なにしろ明日の山天気予報は一日中晴れなのだから。
今晩のメニューは会長直伝の野菜・ウインナー入りコンソメスープと赤飯α米と五目飯α米です。
4日早朝2時半、隣のテントが騒がしい。御来光目当てで出発らしい。眠れない。しかたなく3時半起床し、野菜ラーメンを作って食す。して晴れ装備でアタック準備する。・・・・・雨の音。パラパラパラ。やはり雨の音。いきなりガックリです。天気予報が変わるので一日延ばして万全の日取りと、上市町内で夕方送られてくる山の天気予報を確認してから馬場島に入ったのに・・・。(馬場島は携帯不可)
もうしかたなし。装備は雨装備。薄いウールアンダーを着込み、雨具を着。カメラ・食料・セーターをビニール梱包し出発。ここで、小屋から近い場所のテントはヘリコブターが来る為に朝テント撤収。私のテントは奥なのでそのまま出発。ほんの少しラッキーです。
雨は止む気配どころか、酷くなるばかり。朝7時山頂着です。晴れならば、この時間帯は最高なのだが残念。しかし、この雨で山上部では濡れた岩肌、中腹から下部では泥とつるつるの木の根、しかも急勾配を標高差2250m下らなければならない。しかもテント装備で。そうだ、考えないことにしよう。
これ程多くのドラマが隠されている三角点はないでしょう。
山頂より下山時、バリエーション2人組みに先に降りてもらうと50m位先でなぜか私の後ろにいる。道間違えたらしい。再度、先に下ってもらい30分後。今度は登ってくるではないか。カニのヨコバイがなかなか現れないので戻ってきたとのこと。平蔵のコルへの道と間違えたらしい。展望はなにも利かないから下山時口は要注意なのだが、コンパスと概略図が頭にあればなんのことは無いのだが。ベテランでも思い込みは危険だ。下山速度が速いと間違った時の登り返しも大変だ。明日は我が身で注意しよう。(下山速度の遅い私は間違った時の登り返しだけは楽だ。)
テント場にもどると、隣の早朝組が寒がっていて、私は着ているウールアンダーが濡れていても暖かく快適。高価なので雨の日と沢登りと冬期しか着ないのだ。そして考えないことにしていた下山という現実に打ちのめされながら、標高1600m付近でなんと皮肉にも晴れ間が出てきたのだ。運がないので、サマージャンボ宝くじを買うのは止めだ。
馬場島につくとなんと日差しは強く良い天気。駐車場は一杯で道あちこちに車だらけ。馬場島荘の風呂で足に冷水を浴びるとなんと気持ちが良いことこの上ない。足に相当負担が掛かっていたのだろう。
帰りは飛騨街道(R41)を南下、飛騨神岡を経て高山(R471)に。して安房トンネルを経て、松本ICへ。復路は高速道路を使ったので7時間20分。距離は往路と同じ約350Kmでした。「八重の桜」には間に合いませんでした。
by 忍者君