で、朝6時に静岡発で3時間くらいで小川山につきます。
林道から堰堤のところで右岸に渡って、ガレを登ってなんとなくぶしょったい1P目の取り付きへ。私セカンドだったのですが、うっかりビレイデバイスを落としてしまい1P目を2回登る羽目になった。どういうわけかこの日やたらと物を落とす一日になった。者を落とさなくてよかった!。
写真は1P終了点のHMDさん。本日リードです。
3P登ると稜線上に出ます。3P目は結構岩がもろいので上から岩を押さえるようにして登ります。アルパイン的なルートは登れないからというより石が落ちてきたり外れたりというのが事故の原因になるものです。
稜線はこんな感じでブッシュをぬって進み、クライミングという感じではない。でも、傾斜が出ないのでザイルが重くなる。
そうこうするうちに、このルートの名物、下がスパッと落ちたトラバース。そろりと渡ります。
OZ・TB組は、きまりのルートを進んだのでトラバースがあったのですが、われらがHMDさん(赤い人)は、ピークを登ったためとらばーすがなくなった。TBさん(青い人)に「そこ通らなかったよ」といわれている。で、このあとこのピークから降りるのがめんどうでした。HMDさんが立っている岩の下にトラバースがある。
こういうリッジは見た目すごいけど、簡単です。ただ、ザイルが重くなる。
見えてきたのは、最初の難関のクラック。我々レベルのクライマーにはクラック、きびしいですよ。大きなテラスの横がスパッと切れ落ちていて、とりつくと高度感が急に出てきてビビる。
クラックを行くリードのTBさん。高度感があるところのクラックを登っているのが後から見てやたらとかっこよかったが、怖くて怖くて尺取虫みたいに50cmごとにカムをかけたなどと言っていた。わが静岡労山は「行けば何とかなる」と「取り付いたらどんな手段を用いても抜ける」がモットーである。すばらしい新人である。
このクラックは、キャメの1番ないし2番を3個ほど使います。前回来た時は、カムが2個で登ろうとして怖くてやめた。
さて、先に見えるのは終了点の烏帽子岩、あのチムニーで終わりなのですがだんだん暗くなってきて時間切れ。ここから懸垂で降りて、ヘッドランプで道なき林の中を歩いて帰りました。