8月会山行 剱岳 源次郎

8月5日(金)〜7日(日)にかけて,剱岳山頂へ源次郎尾根から登ってきました。

○参加者:NSG,O澤,TKの3名
○装備品:ハーネス,下降器,ダブルロープ1セット(懸垂用),ピッケル,アイゼン,ツェルト,防寒具,食料,水,ヘッデン,雨具,コンロ,バーナー,テント3人用,

○源次郎尾根の基本情報

源次郎尾根は,本峰から南東,劔沢に向かって一気に落ちる岩稜で,Ⅰ峰とⅡ峰の2つの顕著なピークを持っている。

□源次郎尾根主稜(1級 II〜Ⅲ 5〜6時間)

源次郎尾根主稜はさしたる難しさもない極めて初歩的なバリエーションルートだが,剱岳本峰に直接突き上げるロケーションは素晴らしく,非常に人気が高い。〜以下略〜 

初登=1925年7月9日 今西錦司,渡辺斬,佐伯政吉/1936年12月28日 中山隆三郎,薄井修助,豊泉進

参考文献:新版 日本の岩場(下) 菊池敏之編著 白山書房 

○実際の行程(だいたいこんな感じ)

5日(金) 静岡出発5時15分→立山駅12時20分→室堂14時14分→劔御前小屋16時30分→剣沢テント場17時12分

6日(土) 剣沢テント場5時20分出発→平蔵谷出合6時26分→源次郎取付6時45分→Ⅰ峰頂上10時06分→Ⅱ峰頂上10時46分→懸垂終了11時23分→剱岳頂上12時44分→カニの横ばい13時14分→剣山荘15時18分〜休憩〜出発15時57分→売店経由テント場16時44分

7日(日) テント場出発6時30分→剣御前小屋7時15分→雷鳥平8時04分→みくりが池ソフトクリーム9時00分→室堂9時20分→立山駅10時40分→ホテル森の風 立山で温泉 12時08分→途中食事をとって,静岡着18時53分


 ▲ 重い荷物を背負って,剣沢のテント場へ向かいます。

▲剣沢のテント場です。学生が多い気がします。

▲剣沢警備派出所へ剣沢雪渓の状態を聞きに行きます。雪渓は溶けていて大変危険な状態であること。平蔵谷出合より下には,行かないこと。日が出てから源次郎取付へ渡ることなどの話を聞きました。

▲翌日,夏道を下って行きます。剣沢雪渓はご覧の通り,すっかり溶けてありません。


▲左の大岩の対岸が源次郎の取り付きです。クレバスや,雪渓の上に水が流れています。わずかな距離ですが,アイゼンとピッケルを用意します。

▲薄いところが割れて,流されたら終わりです。慎重にルートを探します。

▲アイゼンとピッケルをしまい登り始めると,すぐに最初の岩が出てきます。ここは,よく伸びるロープがついているのでそれを利用させてもらいます。

▲その後は,こんな感じの木の間を登っていきます。ピッケルが木に引っかかりとても邪魔です。


▲岩場は,快適ですが直射日光が当たるため熱中症になりそうです。

▲こんな草付きを登ったり,天気が良いので景色が素晴らしい。でも,Ⅰ峰を登るのが大変。下るとすぐにⅡ峰。

▲後続のパーティーが登っている様子。

▲鎖にザイルをセットして,懸垂をします。

▲TKさんも懸垂します。

▲懸垂下降のポイントの全体写真

▲あとは,剱岳山頂を目指して歩きます。(TKさんとO澤さん)

▲O澤さんも水分補給します。ちなみに,私やTKさんは,水を3リットル持ってきましたが,O澤さんは1リットルだそうです。さすがにこの暑さでは少なかったようです。

▲TKさんも休憩します。とても,高い山に来ている気温ではありません。あと,1時間近く歩かなければ頂上につかないかなぁ。

▲ようやく重い腰を上げ,歩き始めるとすぐに,,,,

頂上に到着!!!!!
どうもすぐ下で休んでいたようです。

▲剱岳山頂から見える景色は最高!!
眼下に雲海が広がります。

▲下山のカニのよこばいがドキドキです。さて,どんなところなのでしょう?
私だけ,初剱岳なので,記念写真をTKさんに撮ってもらいます。


▲剱岳登頂の感動も最初だけ。下山路が長い。水も少なくなってきて,行動食(パン)も食べる気がしません。TKさんも私も,ビールしか頭にありません。さすがのO澤さんもビール飲みたいくらいだと言っていました。


▲ようやく,剣山荘が見えてきました!しかし,ビールは遠くに見える剣沢小屋です。とりあえず,今テント場に戻っても日が当たって暑いのでしばらく剣山荘の日陰で休むことにします。


▲結局,予定時間よりも余裕を持ってテント場に戻ることができました。

O澤さんの会心のショット!逆さ剣!!!

▲最終日,テントをたたみ室堂を目指します。


▲みくりが池のブルーベリーソフトは最高!!
ソフトクリームのバックにTKさんとNSGをぼかして入れるあたりプロ級の演出です。

▲ソフトクリームを食べながら温泉に想いを馳せるO澤さん。

▲ 帰りの温泉は,こちら。

▲食事は,当然,富山ブラック!

今回の源次郎尾根は,例年より1か月も早く雪渓が溶けているということで,明るくなってからの出発したため各所で渋滞にはまるのではないかという心配をしていましたが,懸垂下降やカニの横ばいなどとてもスムーズに通過することができました。

ただ,この暑さにはまいりました。十分な水分補給とエネルギー補給が重要だと痛感しました。

この源次郎尾根から見える八つ峰や剣岳は迫力がありとても素晴らしいです。
絶対,感動しますので,みなさんで是非いきましょう。