北条新村ルートのはずが月稜会ルートへ入っちゃった!
モリッシー、イデッチ、トコロで8月17~18日、前穂4峰北条新村ルートを目指してクライミグに行ってきました。今回は謎男さんパーティと行動を共にしますが、彼は名古屋からのお二人が加わる3人組で松高ルートを狙う。
▼上高地を出発します。これから奥又白池まで長いアプローチ
▼上高地を出て新村橋を渡って穂高方面へ。涸沢へのパノラマコースにまず入ります。
▼いよいよ池へのルートへ入ります。ここからバリエーショの世界。
▼奥又白池に12時過ぎに着きました。順調でした。
▼翌朝、4峰正面壁向かって出発です。
▼4峰正面壁へ。右の雪渓は4峰と5峰のコルからのルンゼ。以前GWの北尾根からの退却に使った。手前がc沢の雪渓。切れているのでアイゼンはなくても大丈夫だろう。中央部が正面壁。チョックストーンの手前から右に外れて草付きのテラスを目指す。ここから各ルートへ取付く。
▼ここから右にざれを登った。中央にチョックストーン
▼北条新村ルートの取付きに着きました。ここから、1ピッチ目をイデッチさんリードです。時間が結構かかって、ビレイ解除のコールがありました。フォローしたら、結構悪い。とてもⅢ級とは言えないピッチだった。話が違うよぉ、と思ったが主観的には北条新村を登っていると信じていた。でも、次はモリッシーさんにリードを交代することにした。イデッチさん、草付きともろいところがあって怖かった、と言っていた。
▼隣の松高ルート1ピッチ目を謎男さんリード中です。
モリッシーさんリードの2ピッチ目。右にトラバース気味に進んでいく。やっぱり悪い。こんなはずはないのになぁ、と思って到着したところを見ると次のピッチはえらくかぶっている。ルートミスだと確信したが、どこでミスったかわからなかった。
▼モリッシーさんのリード後の終了点。ここもひどく悪くて、ハンギングでビレイしていた。本人は写らず、ギアだけが写っている。
この後、続けてモリッシーさんがリードした。ひどく悪くてかぶっている。体感的に10台後半と言っていた。写真がないのは、壁だけに集中して撮影の余裕がなかった。それでも彼はこのピッチを抜けた。一体ここはどこのルートなんだ?ハーケンがずっと続くからルートになっているのは確かだが‥‥。かぶった壁でこれは無理だと判断して、退却を決めた。懸垂下降で丁寧に同じルートを下降しよう。
▼懸垂で降りてくるイデッチさん
▼最後の懸垂ルートを振り返った。草付きが多かった。
▼やっと帰ったテントサイト。テントの割には人が少ない‥‥。
松高組は下山間に合わず5峰前でビバークとなった。我々3人だけの奥又白池。飯を食べてから、いったい我々はどこを登ったのかコピーでもっていったトポを見てすぐに分かった。北条新村の右は月稜会ルートであった。ザイルを3ピッチいっぱいに伸ばしたので、どうやらピナクルテラスまでモリッシーさんは到達したようだ。あと1ピッチで終了というところまで来ていた。どうりで悪くて登りにくいはずだった。その中でとにかくあのピッチを突破したモリッシーさんにはほとほと感心させられた。
▼みんな揃ったところで撤収します。登れなかったので、またそのうち来ることになりそうですなぁ、とほほほ・・・・でも、ケガもなく無事でよかった。写真はすべてモリッシーさんです。(トコロ)