2015年アルパインクライミング教室「三ツ峠」

7月12日、クライミング教室4回目の外岩は、準本チャンと言われている「三ツ峠」でした。
ほんとは、先週末(7月5日)に行く筈でしたが、あいにくの雨でこの日は中止に・・・
珍しく講習生10人の足並みが揃っていた日だっただけに残念無念。

で、仕切り直しの今回、梅雨の中休みで貴重な「晴れ」の天気となったのですが、 肝心の講習生の足並みがぜんぜん揃わず、この日参加できたのは自分含めて3人だけ。
結局K会長、NSGさんコーチの計5名での講習となりました。

朝6時半に静岡を出発し、2時間で「三ツ峠山登山口」に到着。
しかし、登山口の駐車場はハイカーやクライマーの車で既に一杯・・・。
「これじゃ、はるか下の林道に車を停めないといけないんじゃ~?」と思ったところ、上部の駐車スペースは空いているとの事。
そこは、深い岩の轍(わだち)があって、フツーの車だと底を擦りそうな場所。
でも流石NSGさんのディフェンダー、楽勝で轍を超え駐車することができた。素晴らしい!

駐車場からゲレンデまでのアプローチは約1時間ほど、汗だくになりつつ、ひたすら林道を登ります。
同じ講習生の若きHND君は、何やらデカいザックを背負ってひーひー言いながら登っていた。
聞けば、ナント!! 
75Lザックの中には、水の入った2Lのペットボトル5本と2Lの飲料用の水筒、それにテントなどが入っているとの事だ!!!!?
これにプラスして、ダブルロープを担いでいるのだから、ザックの重さは、単純に見積もっても20kgは越えているのだろう。

「山トレを兼ねるなんて、いや~若者はやる事違うな~」などと感心する私であったが、K会長が書いた登山計画書には「余計なものは持ってこないように」とも書いてあるのだ。

彼はどうも、今年の夏休みは自分の彼女そっちのけで、単独テント5泊の縦走を密かに企んでいるらしいのだった・・・?

▲さて、前置き長くなりましたが、「三ツ峠山荘」の展望台から初めて見る「屏風岩」。
我々の練習場は中央のムズいところではなく、右フェイスの「一般ルート」。「天狗の踊り場」までの4Pです。

右フェイスの取り付き場所は、既にクライマーで大賑わいでしたが、空いているルートにトップバッターで取り付いたのは私、M下。最初ってやっぱ緊張する~。
今回は、4Pともリードをやらさせていただきました。

ルートは、「一般ルート」からT字クラックを経て「天狗の踊り場」へ。

▲私のパーティーは、セカンドにHND君とその下のK会長。写真は3P目だったかな?忘れちゃった。
リードは忙しくて写真撮ってる暇もなく、無我夢中で登って時間もあっという間でした。

4P目は、ハンガーやボルトを見つけられず、プロテクションが取れないまま長距離登ってしまった・・・。

このあたりの安全確保とルート取りはまだまだですね。
自分なりの課題だった支点構築とフォローの方は、家で練習してきた甲斐もあって、だいぶ落ち着いてできたのではないか?と思います。
現場であたふたしないよう、家でもロープワークの練習をするのは大事ですね。すぐ忘れちゃいますから・・・。

▲見晴らしの良い「天狗の踊り場」でセカンドのMTDさんをビレイするNSGさんと、横の「大根おろし」の壁にトップロープをセットするK会長。
午前中は、夏の富士山が正面に見えてましたが、午後は雲が出てきて隠れちゃいました。

▲表面がざらざらフェイスの「大根おろし」をトップロープで登るHND君。ノーテンでトップアウト!ナイスです。

▲HND君の横を、ロワーダウンするMTDさん。MTDさんは昨日まで北岳を登っていたそうで、今日はかなり足にキテたようでした。

懸垂で下の取り付きに全員戻ると時間はもう15時。
もう一本どこか登りたいな~と、うろうろすると面白そうな小ハングが。
NSGさんが持っている100岩には5.9と書いてあるというので、じゃ~いけるだろうと取り付いてみると・・・
ハングの上のガバがどうしても取れず、試行錯誤しているうちにパンプしてしまい撃沈。

K会長も取り付いてみると、やはり同じところでA0(内心、私ちょっと安心してしまった・・・)。
ガバが取れても次の一手が見当たらず、どうみても「こりゃ5.9じゃないら~」とK会長、
また「登れないリスト」が増えたとぼやいていた。

帰りは、またあの長い林道を下っていきます。
HND君のプチはぐれ事件(話が長くなるので割愛)もありましたが、無事下山。

クライミング教室最後の外岩、次はいよいよバリエーションの「横岳小同心クラック」。
ちょっと天気が心配ですが、楽しみです

コーチの皆さん、引き続きよろしくお願いします。
                                  アルパインクライミング講習生 M下より